コケの世界について色々まとめています.また苔テラリウムもやっているので日々更新していきます!
Contents
苔テラリウム
ヒメウリゴケのガラス詰め
(追加更新予定)
コケの世界
コケ植物の分類
分類:セン類、タイ類、ツノゴケ類
見分け方
① 植物体が偏平な歯状>タイ類かツノゴケ類 そのほとんどがゼニゴケ目かフタマタゴケ目に限られる
② 褐色,赤褐色など色づいた硬い柄のついた胞子体をもつ>セン類
③ 葉に深い切れ込みのあるもの>すべてタイ類
④ 葉に中肋と呼ばれる多細胞そうの葉脈状の筋がある>すべてセン類
特徴:花をつけない隠花植物。胞子で繁殖。
セン類
コケ植物の中で最も多様性に富んだグループ
世界に92科,約700属
日本からは64科321属,1180種が記録され,世界に産する科のおよそ3分の2が日本から記録されている.
ホウオウゴケ
Fissidens nobilis
谷間のやや湿った岩の上に大きな群落を作る
二列に規則正しく偏平に並ぶ葉が特徴
茎の上部の葉の間から赤褐色の蒴柄を持った胞子体が出る
ヒョウタンゴケ
Funaria bygrometrica
蒴が瓢箪型
やや湿った地上に生育
蒴の長さは2~3ミリで比較的小さな口が斜めにつく.
ヒカリゴケ
Schistostega pennata
原糸体を構成する球状のレンズ細胞が,外部からの光を反射して光る.
光を背にしてヒカリゴケの原糸体を見た際に,黄緑色の淡い光を鑑賞することができる.
タマゴケ科
Bartramiaceae
丸い球形の蒴をもつ.一般に葉は針状披針形で細胞は細長く細胞の先端または中央,下端に1個の乳頭がある.
クジャクゴケ
Hypopterygium fauriei
茎の左右に並ぶ側葉と茎の下側に並ぶ比較的小型の腹葉の3列となる
一次茎は地中をはう.二次茎は立ち上がり地上15ミリくらいのところから上で多くの枝を出し,クジャクが羽を広げたようになる.
枝の葉は左右両側に2列の側葉があり,下面に1列の腹葉がある.
茎の上部に1個から複数この胞子体をつける.
蒴柄は2〜3センチの長さがあり,赤褐色.
葉は乾くと縮れる
日本では,北海道から九州までの湿った林内の湿った腐植土や岩の上に生育
近縁のヒメクジャクゴケ Hypopterygium japonicumの蒴柄は藁色
スファグヌム・ヘンリエンセ
Sphagnum henryense
北アメリカのミズゴケ属の種とされていたが,日本にも分布することがわかった.
黒褐色の蒴をつける
タイ類
67科330以上の属に分類される.
日本には世界の産する科の約3分の2の科があり,134科615属が記録されている.
コマチゴケ
Haplomitrium mnioides
中国,台湾,日本関東以西の低地に分布
谷沿いの湿った岩の上や倒木上などに生える
茎は多肉質で株は地下茎.不規則に分枝
葉は3列につき,背面1列は小さい
淡緑色の葉が規則正しく並ぶ
ツノゴケ類
角上の胞子体をもつ
2科8属に分類される
熱帯から温帯に分布
(順次更新予定)